八重洲技建

Design for each “Quality of Life”.

納まり

飽きの来ないデザインは『納まり』から

地球の自然には、定規で引いたような直線や真円は存在しません。

すべてが不規則で、同じ寸法同じ形のものは一つもありません。自然のものの形はすべてが必ず違うものです。
人が生来落ち着く形とは、そういった自然に近いものです。

左右対称や直線と角や均等なレイアウトのデザインは、人工的なデザインです。
日本伝統の庭や自然志向の庭には、建物や休憩舎、塀や門以外に直線はほとんど使わずに、不規則な自然を再現するために自然的な法則を感覚的に見つけて風景をつくり、調和を感じさせます。

西洋の方形対称デザインの庭でも、バランスの上で自然的な法則が取り入れられているので、落ち着くのです。

さて、 人工のデザインとして誰でもがおもしろいと感じるものには、物理法則に近い要素が入っています。
たとえば、惑星や軌道は、真円ではなく、重力に影響される楕円です。高速道路や線路のカーブや勾配も、重い車が慣性に引っ張られて脱線しないように、緩和曲線やバンクとかカントと呼ばれる傾きを入れていて、一定の半径や勾配にはなっていません。
実は、直線的な建物のデザインでさえ、重力や応力に耐えるために形が決まってくるので、自然界の物理法則に従ったものになっています。

インテリアや庭では、構造を問われる部分が比較的少なく、物理法則とは関係ない部分ではデザインの自由度が高いため、落ち着くデザインや心に感じるデザインでなくても、見た目がどんなものでも出来てしまいます。それだけに、日々の生活の潤いや機能のためのデザイン力が必要とされます。
建築や土木や造園でも使われる『納まり』という用語は、物理的な必然や機能性、使用上の安全、心理的な落ち着きまで満たすデザインのことだと言えます。
インテリアや庭は、構造や物理法則に関わらない分、人の心が落ち着くための『納まり』のセンスが実は必要です。

新築完成写真:玄関・廊下・下がりアーチ壁・アール框(北九州市内工事例)©八重洲技建

Concept